歯科検診(三原市3才児検診)に行ってきました

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今日は3才児の歯科検診の当番だったので、サンシープラザに
出かけた。いつも私の当番の日は、なぜか少ないというジンクスが
あったが今日は違っていて、いつもの倍近い人数だった。



お母さんに今日も同じ話ばかりしていた。
半数以上の子供が過蓋咬合気味なので、前歯でかむ大切さを訴え続けていた。
過蓋咬合とは、下顎が引っ込み気味で噛んだ状態だと、上の歯に隠れて
下の歯が見えない噛み合わせです。
いろんな原因があると思うが、一番は前歯で噛むことが少ないためと思う。
このことは歯がきれいに並ぶ隙間がない問題も起きやすいです。

お母さんによく噛んでねとお願いすると、硬いものを食べさせますという返事が
多いですが、硬いではなく、大きいがポイントです。
とにかく硬いものでも柔らかいものでも大きいまま食べさせてください。
大きければ、必ず前歯で噛み切らないと食べられません。
このことが本当に大切です。

突き詰めれば授乳、離乳から関係することではあるが、食べやすいように食材を
小さくして子供に与えることが多すぎると思う。小さいほうが食べやすいし、きれいに
食べてくれるので合理的に見えるが実はそうとも言えない。

小さければ前歯(切歯)で噛む必要がないので、前歯周辺は正しい機能を果たせず、
発育しにくい環境になります。
この積み重ねが不正咬合を作り出します。小学生になって矯正治療が必要になれば
10~100万円の治療費がかかってしまいます。
厳密に言えばお子様の60~70%の矯正治療が必要といわれています。

お母さんが作る幼稚園のお弁当の中身を見れば、一口サイズのオンパレードですが、
これを何とかしたいですね。食べるのも教育ということで、
昼ごはんの時間をもっと
長くして、
大きな食材を時間をかけてでも食べさせることができないものかと思います。
正直、幼稚園の前から問題は発生していますが、幼稚園でなるべく是正できる体制に
した方がいいと思います。

言うは安し、行うは難しであることは承知していますが、みんなで何とかしたいものです。


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