新型インフルエンザ対策にブラッシング(口腔清掃)

 

夏なのに新型インフルエンザは衰えずに、渡航歴のない患者さんも発生するようになり、感染者は全国で2000人を超えたそうです。秋口からはさらに増えると予想されて、どうなっていくのでしょうか?もう特別なインフルエンザでもないような気がしてきました。

ところで、インフルエンザの予防にブラッシングによる口腔清掃が効果があるという話題は皆様ご存知ですか?歯科界では常識なんですが、一般的になかなかアナウンスされていないのはどうして?

以前NHKでも取り上げられたことがありました。
https://wonderland.livedoor.biz/archives/51135806.html
歯磨き指導でインフルエンザ発症率が1/10になったとかと取り上げられられました。

エビデンスが足らないという反論もありますが、マスクだって同じようなものだと思います。
マスク+手洗い+うがい+歯磨き
を歯科医師会としては啓蒙した方が良いと思います。

私は信じていますので、うちの患者様には強くお勧めします。

体の中で最もばい菌の多いのは口の中です。
口から全身にばい菌がたくさん供給されて、いろんな問題を引き起こします。
インフルエンザも然りのようです。

ここもご覧ください!
https://www.gcdental.co.jp/essay/vol25.html

 

 

 

 

 

学校歯科検診 (歯肉炎、歯石、不正咬合、顎関節症)

 

今日で、やっと歯科検診が終わりました。私は中学校を担当していますが、近頃は虫歯はめっきり減りました。代わり増えているのが、歯肉炎、歯石、不正咬合、顎関節症です。これらは全く別の疾患ですが、共通する原因によるものと私は考えています。

 

その原因は意外にも「前歯で噛まない」ことだと私は考えています。そんなことが原因になるの?と思われるでしょうが、今の日本の子供は前歯で噛むことが非常に少ないのです。その理由は、言いにくいですが母親にあります。我が子を思うあまり、食べやすいものを与えすぎていると思います。

食品を食べやすい大きさに切ってしまうので、前歯(切歯)の仕事が無くなっています。幼稚園児のお弁当の中身を見れば、びっくりするほど一口サイズばかりです。使わなければ発達しないので、問題が起きてきます。「小さな親切、大きなお世話」という皮肉がありますが、まさにその通りの現象が起きています。

 

前歯で噛まないと
1顎が発達しないので、歯並びが悪くなります
2下顎が前に出ないので、噛み合わせが深くなります。下の前歯が上の前歯に覆いかぶされて見えない、過蓋咬合になります。
3食べ物の流れが悪くて、歯肉がマッサージされないために腫れやすくなります
4食べ物の流れが悪くて、下の前歯の裏に歯石がつきやすくなります
5下顎が偏位しやすく、不安定になります

 

ぜひ、乳児、幼児、幼稚園児、小学生に前歯で噛む習慣をつけていただきたいと思います。
多くの疾患が改善すると思います。

歯並びに大切なキーワードは「硬い物と」殆どの母親は考えていますが、実は「大きな物」なのです。一口サイズではなく、前歯で噛み切るサイズで与える大切さを知って欲しいです。

そして、こんなことも補助的に効果があります。 チューブ噛み

 最後にもう一つの問題は、小学校高学年から塾に行くお子さんが増えるのですが、塾に行くようになると、食事が不規則になり、飲食の回数が増えます。さらに、親も「勉強しなさい」と言うことが増えて、代わりに「歯を磨きなさい」という機会は激減します。これにより口腔内は厳しい環境になります。ご注意ください。

一日1回はしっかり磨くことは実行させてください。
時々は手鏡を見ながら歯を磨くことをお勧めします。レベルがグーンと上がります。

 

 

 

8020いい歯の表彰式(広島県三原市)

10月25日()・26日()の2日間「三原サン・シープラザ」に於いて三原市主催の三原市民保健・福祉まつりが開催されました。恒例となった「8020いい歯の表彰式」は20年目の節目にふさわしく過去最多の89名の受賞者でした。当日は60名の受賞者が出席して五藤三原市長と永井三原市歯科医師会会長から表彰状と記念品が一人一人に贈られました。

 

80201

 

河田歯科医院の患者様も8名が受賞されました。これは過去最多の受賞者数でして、歯科医院でのPMTCなど予防の効果が出てきているのではないかと喜んでおります。
歯が20本歯が残っていると食べたいものは何でも食べることができると言われておりますので、多くのご老人が8020をクリアしていただけるようにサポートしていきたいです。ただ、20本以下であっても1本でも多くの歯を残すことは、非常に意義のあることですので、あきらめずにPMTCを続けていただきたいと思います。


また会員やスタッフの参加のもと、会場内の歯科医師会のコーナーでは歯みがき指導・口腔内細菌観察・パネル展示・歯科無料相談も行われてました。多くの来場者があり賑わいをみせた2日間で河田歯科医院も私と歯科衛生士が2名、合計3名参加しました。

 

歯ブラシの除菌

広島に行ったついでに東急ハンズに行ってきました。広島で少し暇があると、ハンズの歯科用品コーナーに観察によく行きます。いろんな商品があり、知らない商品も見つけて勉強になります。

今回気になったのは一番目立つ場所に、歯ブラシを除菌する商品がたくさん陳列してあったことです。これってこんな商品が本当に売れているのかな?と疑問に思いました。もしも本当に売れているならば、私の頭の中を入れ替えないといけないと思いました。

F1000006.JPG F1000007.JPG


しかし、今まで河田歯科医院でこのことに言及した患者様がいなかったと思います。たとえば医院側より豚毛の柔らかい歯ブラシは毛の中に細菌が繁殖しやすくておすすめしないなどと説明することはありますが、そのような内容を質問されたことは無かったですね。ちょっと注意して患者様の意識を調べてみたいと思います。もちろんこういうことに関心を持っていただくことは、レベルの向上ですので望ましいことです。

広島に行って知ったのですが、クレド近くのひろしま美術館で「芸術都市パリの100年展」やっているのですね。有名どころの絵が着ているようですが、気づいたのが夕方で遅くて行けませんでした。次回広島に行った時はぜひ行きたいと思います。

 

F1000008.JPG