乳幼児のアレルギーを減らす情報

乳幼児のアレルギーを減らす情報です。残念ながらあまり知られていませんが、本院では妊婦さんにお伝えしている情報です
1年以上前にも紹介しましたので、ここをクリックして御覧ください
そして情報を吟味していただきご納得していただきましたら、ぜひ実践してください
子供のアレルギーは口腔機能の発達にも多大な悪影響が生じます

まずは結論から
1 ) 出生直後から3日間は赤ちゃんに母乳を飲ませましょう
2 ) 色んな理由で母乳が足りない時はアミノ酸ミルクを飲ませましょう
3 ) 4日目からは母乳の不足をミルク(牛乳由来)で補ってもOKです
そうすると
2歳時に何らかの食物アレルギーを持っている割合が1/5になった
詳しくは以下の情報をお読みください

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まず話題のchatGPTに質問してみました
質問
生後すぐにミルク(牛乳由来)を与えるとアレルギーになりやすいか?

回答
生後すぐにミルク(牛乳由来)を与えると、牛乳アレルギーの発生リスクが高くなる可能性があります。これは、乳児の腸管や免疫系が未熟なため、牛乳中のタンパク質をうまく消化・吸収できず、アレルギー反応を引き起こすことがあるためです。

WHO(世界保健機関)は、生後6か月までの乳児には母乳または代替食品を与えることを推奨しています。代替食品としては、アレルギーを引き起こす可能性の低い、アミノ酸ミルクやハイドロリゼートミルクなどがあります。

ただし、乳幼児期に牛乳を摂取してもアレルギーにならない場合もあります。アレルギーに対する感受性は個人差があり、遺伝的要因や母親の食生活などが影響することが知られています。したがって、牛乳を与える際には、医師の指導を受け、適切な量やタイミング、方法などについて確認することが重要です。
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胎児の腸内は基本的に無菌状態で、生まれて初めて飲むものが母乳ではなくミルク(牛乳由来)を飲んだらどうなるか?という話です。
出産直後の赤ちゃんの腸は腸内細菌叢もできていなくてまっさらなのに、最初に人間ではなく異種(牛)のたんぱく質に接したら、腸がびっくりしてもおかしくないと思いませんか?
浦島充佳教授のご研究などを紹介しますので下のリンクからご覧になって、アミノ酸ミルクのご活用をご検討ください。

1番目は読みやすいもの
2番目が一番難しいけど内容は濃いです

歯科とアレルギー(歯科、皮膚科、病巣感染、金属)

 

先日名古屋の藤田保健衛生大学皮膚科で行われた「歯科と皮膚科連携ワークショップ2010」に参加してきました。皮膚科の先生方と交流できてかなり勉強になりました。

 

歯科とアレルギーというと金属アレルギーと思い浮かぶ人が多いと思いますが、実際は金属よりも病巣感染という口腔内の炎症が原因になることが多いです。病巣感染とは体のどこかに慢性の感染病巣があり、これ自体は無症状なのに、ここと関係ところで二次的な障害を起こすものをいいます。

 

例えば、親知らずを抜かずにいると、痛みはなくても歯肉に炎症が起きています。その炎症が原因で皮膚に湿疹が出て、皮膚科に行ってもなかなか治らないで困ることがあります。他にも歯の根っこの先の骨が溶けて膿が溜まっている状態(根尖病巣)、歯肉がいつも腫れていて血や膿が出る状態(歯周病)などが原因として考えられます。歯科ではないですが扁桃腺も原因になりますので、扁桃腺切除もかなり有効な治療法です。

 

今回の研修会ではじめて知ったことですが、扁桃腺を切って効果が出る時は劇的に早いそうです。歯科治療で治る時は効果が出るまでに月単位は待つ必要があるそうです。また一時的に悪化することも多いそうです。ただ悪化の程度がきついほどしっかりと治るそうです。リアクションが大きいわけですね。

 

歯科治療で治癒、改善する可能性の高い粘膜、皮膚疾患は以下のとおりです

1)歯性病巣感染 
     掌蹠膿疱症、多型滲出性紅斑、じんましん、尋常性乾癬、濾胞性乾癬
     結節性紅斑、アレルギー性紫斑病、痒疹、アトピー性皮膚炎
    肉芽腫性口唇炎、急性苔癬状凍瘡状粃糖疹

2)歯科金属アレルギー

    汗疱状湿疹、掌蹠膿疱症、扁平苔癬、口内炎、歯肉炎、口唇炎
    貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎,偽アトピー性皮膚炎

 

こちらもご覧下さい

 

歯科金属アレルギー、掌蹟膿疱症など

 

4月の初めに同級生で歯科金属アレルギー、掌蹟膿疱症などで実績を上げている押村先生のおしむら歯科へ見学に行ってきました。

金属のアレルギーが疑われる患者様の初診があるということで朝イチで出かけましたが、残念ながらその患者様はキャンセルになってしまい、初診は見ることができませんでした。ただ、再診の患者様が若干いらっしゃったので勉強にはなりました。

 

 

ここでも述べていますが

皮膚科との連携が大切で、パッチテストや血液の検査は必須とのことです。

あとDMA検査(金属イオン溶出検査)が有効ということですが、残念ながらこの検査をする機械が販売中止になっているそうです。

 

 

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実際に私も押村先生に検査していただきました。

 

 

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そしてその結果は

 

 

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右下の一番奥のインプラントのチタンは溶出なし。

あと、金合金の冠やインレーはごくわずかに溶出があるが大丈夫という検査結果でした。

今の私の口内にはありませんが、アマルガムはいつも溶出と結果が出て問題は多いようです。

でも溶出が少ないから、アレルギーにならないとはいえません。

溶出が少ないとアレルギーになるリスクが少ないというだけです。

歯科では多くの金属が使われているので、組み合わせも多様で、なかなか金属をそろえるのは難しいのも現実です。