鼻詰まりの子の大半は口腔機能発達不全も併発

鼻詰まりの子どもが多いです 
鼻詰まりの子の大半は口腔機能発達不全も併発しています
私は歯医者で専門外ではありますが
本院は鼻うがいをおすすめしています
それと鼻詰まりでも鼻呼吸するように意識し続けることが大切だと思います
ビデオを参考にぜひやって下さい
YOUTUBEで「鼻うがい」と検索すればたくさんヒットしますので自分に合うものを見つけて下さい

その中で私のオススメは ↓



 

 

TPC東京セミナーを開催しました

昨年11月の大阪セミナーに続き、1月に東京でTPCの一日セミナーを開催しました

タイトルは  TPC(舌姿勢補正器)を活用した歯科治療 で、内容は大阪と大差ありませんでしたが、大阪でのご意見をフィードバックしてかなり手を加えました

TPC東京

大阪では予想以上の参加者でしたので、超少数であろう舌に関心を持つマニアックな歯科医は殆ど集合したか?と思うほどでしたし、前夜の懇親会で舌に対する歯科医師の関心は西高東低だそうで、特に関東以北はかなり関心が少ないようだと聞きました

それでも舌フェチ歯科医が各地から11名参加してくださり嬉しかったです
少人数で質問など意見交換がしやすくて大阪とはちょっと違った趣になりまして、Netだけでは伝わらない部分をかなりカバーできたのではと感じました

私の今一番の関心事はTPCの無呼吸症候群と小児のお口ポカンへの応用ですが、特に幼児のうちにお口ポカンを治して呼吸と嚥下を整えて、成長に伴い起きてくる大きな問題を未然に防げたらなんとすばらしい!ことかと夢想してます。なを、治療の協力が得られにくい小児には、取り外し式ではなく固定式の方が効果的と考えています

いずれにせよTPCに限らず、舌に関心を持つ歯科医が増えて、もっと口腔機能に対応できるようになることが未来の歯科治療に大切だと感じており、微力ながら、TPCを通じて貢献したいと思っています

TPCzu1

ネットによる発信だけでなく、一度は歯科医師に直接アピールしたいという個人的な想いを、大阪と東京でTPCの研修会を開催することにより達成できましたのでとても嬉しかったです。今後は実践してくださる歯科医師のフォローをさせていただきながら、臨床の場で地道にTPCの可能性を追求していきたいと思っています

もしも、医療従事者でTPCに関心を持っていただけました方は、以下のFBのグループにご参加ください。双方向のやり取りが可能です
   低位舌を治すTPC(舌姿勢補正器)を活用した歯科治療

また、今のところ私が主催するセミナーの予定はありませんので、もしもご希望があれば、受講者が少人数でも宣教活動?に伺いますので、ぜひお声がけください m(_ _)m

TPCアンケート 他医院11症例

TPCを積極的に取り入れてくださっている東海地方の先生が
アンケートを11症例送って下さり、私はとても感激しています

TPCは本院で数年前に開発された装置のために
歯科業界では超マイナーな存在でありまして
ほとんどの症例は私の医院のもので
私一人が「いいぞ!いいぞ!」と吠えているのが現状です

ですので、一度もお会いしたことがなく
本院のHPの情報と簡単なメールによるアドバイスだけで
ある程度の結果を出してくださったことは
私の訴えていることはウソではないという証明になるのではないか!
と思うので、とても嬉しいです


TPCに興味はあるが、臨床応用に踏み切れていない多くの歯科医が
最初の一歩を踏み出すきっかけになるのではと期待しています

勇気を持って実践され短期間のうちに
11例もアンケートに漕ぎ着けた
先生の行動力に深く敬意を評します

        11症例データ (クリック)

7例目は著効例といえると思います
TCHの自覚はないようですが症状はかなりあるようです
その症状がほとんど改善しています
そして、噛むとは全く正反対の症状である
口呼吸による乾燥に関する症状も改善しています

別の症例の中には無効なものもありますが
多少なりとも症状の改善が見られる症例の方が多いです

お聞きしましたら、河田歯科医院よりも
TPCの説明などのカウンセリング時間が短いようです
ウチが長すぎるとも言えますが・・・
説明の時間は治癒率と強い関連性があると考えています

患者さんが症状改善の自覚をしやすいのは 口の渇き ですので
問診時に必ず聞くようにして下さい

 

TPCの講演に名古屋に行ってきました

先月、友人の所属するスタディグループに呼んでいただき
TPC(舌姿勢補正器Tongue Posture Corrector)
の講演をさせていただきました
会場は愛知県歯科医師会館で会館が新しくなってから

訪れるのは初めてでしたが、講演会をするにはとても良いと思いました


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今回はデモなし話のみ4時間の長丁場でしたので、かなり多くのスライドを仕込んで臨みました
ただ、時間的に大丈夫か不安でしたが、
聞き手のご協力のお陰で時間ジャストに収まり、大過なく終えることでき嬉しかったです

そして11月に大阪で開催する、舌に興味を持つ歯科医師を対象にした講演会が予想だにしない大人数になりましたので、その時の貴重なシュミレーションにもなり有意義でした

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終了後の懇親会でもざっくばらんに多くの質問をいただき、答える私もとても勉強になりました


日程が合えば何処にでも、今回のようにTPC布教に赴きますので
ぜひ、お声掛け下さい

TPCにご興味のある歯科医師はぜひ、FBグループにご参加ください
  FBで下記のキーワードで検索して参加申し込みしてください
   低位舌を治すTPC(舌姿勢補正器)を活用した歯科治療

 


 

TRP (Tongue Right Positioner) vs TPC

昨夏、ブログにて紹介したTRP (Tongue Right Positioner)の日本初の研修会が、大阪で開催されましたので参加してきました

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フランスのクロード・モクレールという女性矯正医が開発した装置ですが、舌に関する機能的な考え方は私と驚くほど同じで、アプローチ法が違いますが治療対象も殆ど同じでした
TPCを開発した時に日本では似たものがなかったので、世界に同じような装置がないものか?と類似の装置をネットでかなり調べましたが、英語で検索したのでフランス語圏は検索できなかったのか?TRPはヒットしなかったです

それで、TPCがあまりにもユニークで単純なので歯科界で受け入れられるのか?と不安を持ちながら今までやってきましたが、私とほとんど同じ考えを目前でフランス人講師が説明するのを聞き、今までやってきたことが間違いでなかったと実感でき嬉しかったです

TRPクロード

事前に自分の模型をフランスに送り、完成したTRPを自分に装着する実習も有りました。二日目にはTRP初体験の感想発表の時間がありましたが、すぐに効果を実感された受講者もいてTRPの可能性を感じることができました
私はTRPがちょっと調整不足だったのと、単純なTPCに慣れているのでセットして寝るのはかなり辛かったです
受講者の今後の経過を教えてもらいながらTRPの検証をつづけてみたいと思います



無名の海外の舌用装置に興味をもつような歯科医に会うことができたのも今回の収穫でした。舌に興味を持っているのでTPCにも興味を持っていただける先生が多くて、いつも地元では孤立無援気味なのでとても嬉しかったです
また、TPCの改良のヒントも得られて有意義でした


シンプルなTPC vs 多機能なTRP

どっちが優れているか?
未だわかりませんが、補完し合うところもありそうで、良きライバルとして負けないように改良していきたいと思いました \(^o^)/


TRP Tongue Lab社

 

 

 

 

 

 

 

TPCの作り方 (低位舌、TCH、ドライマウス)

リクエストが有りましたので、TPCの作り方をまとめました

       ※都合で模型が統一されていません m(_ _)m


2018/5/4 加筆

4月の保険改正でTPCが関係する部分も変更なったのに合わせて
義歯床用アクリリック樹脂(加熱重合レジン)で、義歯と同じ作成法で作るように変更しました
外形などは全く変更ありませんので、ワックスアップしてから石膏で埋没します
割り出し以降は変わりません
技工作業をシンプルにするために色付けはせず透明です
作業模型を割らずに割り出した方が後の調整は楽です

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1 上下顎印象採得、私はアルジネートでとってます
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2 義歯と同じく上顎の模型の口蓋面のアンダーカットをWAXで軽く埋めます。ですのでアンダーカットは殆どない状態ですが、殆どの症例で口腔内に入れると舌がサポートしてくれるため安定しています。セット時に維持不足ならば、隣接面に接する付近に即時重合レジンを少し盛って口腔内で圧接すれば簡単に修正できます
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3 石膏分離剤を塗ってから即時重合レジンを盛って作ります

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4 即時重合レジンが硬化したら模型から外します

5 WAXを湯で溶かして流します
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6 レジン体を大雑把に形態修正します

7 レジン体を模型に戻します

8 対合歯に当たらないように注意して、突起部を即時重合レジンを盛り上げて作ります
   下の歯に全く当たらない位置と高さに設定してください
   できるだけ切歯乳頭付近で、下顎前歯に当たらない位置から
   できるだけ後下方に伸ばして7ミリ以上の長さになれば完璧です
   ただし7ミリ以下でもダメではありません。できるだけ長くでOKです

  バイトが深い人、後方運動距離の長い人の場合は長さも形態も制約されますが
  仕方ないので制約された中で形態を決めます

  突起部を後下方でなく前下方に作ることもあります。

  難しく考えることはないです
  まず作ってみて、問題があれば口腔内で削除、添加すればいいですから・・・

  どうしてもダメならスポット付近に即時重合レジンを盛って
  嚥下時の舌尖をダイレクトに印象を採って概形を作ります
    したことはないですが、間接法でも可能です
  私なら体温でフローする印象用ワックスとかアダプトールかな?

  近頃はセットして1~3ヶ月経った時に
  バージョンアップとして、この直接法を実施しています

  直接法は正しい嚥下を完全にできなくても
  少なくとも正しい嚥下をやろうと経験していないといけない
ので
  通常は最初には適さないです

  まずは舌尖をスポットに当たるようになることで60点ギリギリ合格
  それから、ある程度使ってもらうと正しい嚥下が少しわかってきて
  舌背が口蓋に近づくようになりやっと印象法がOKになります

  さらに、あいうべ体操や空嚥下をしながら舌を鍛えて
  100点を目指すのが良いと感じています

9 レジン体が全く対合歯に当たらないことを確認してから
   舌に好かれるようしっかり研磨して下さい

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言い訳です ^^;

 上の写真はわかりやすくするために
 カラーリングしましたが、塗りムラなどで表面が荒れています
 この点は無視して下さい
 本当はしっかりと研磨してツルツルに仕上げています
 ほぼ標準的な形態と考えて下さい
 ちなみに下の写真の突起部は7.5ミリです

 幅はこのケースは少し細身で角ばった感じですね
 対合歯との関係で丸っこくて半円に近い形になることもあります

 

 

いびき、歯ぎしり、夜中にトイレに行く回数が減る

  この頃本院では、顎関節症の三大症状を訴える患者さんが減ってる気がします。顎関節症フェチの私としては少し残念?ですが、関係無いと思われている肩こり、頭痛、ドライマウス、いびき、歯軋りなどは顎関節症でも起きる症状なので、実は隠れ顎関節症である患者さんは多いです。

 今回添付しているアンケートは高齢者が多く最高齢は90歳でした。そのためにドライマウスについての回答が多いですが、ドライマウスは改善が自覚しやすい症状だからとも言えます。

 特に興味深かったのは2名が「口が乾かなくなった。夜トイレ行く回数が4~5回が2~3回に減ったとまったく同回数減ったと回答をしたことです。

 私はいびきや口渇が減ることで睡眠の質が上り熟睡できたために、目が覚めにくくなったのではと考えています。このことから
TPC(Tongue Posture Corrector 舌姿勢補正器 )はオーラルフレイルを予防することにより、超高齢者社会にも貢献できるのはと勝手に考えています。

 

アンケート結果 8

 

TPC へ

 

TPCの突起部について写真で説明

TPCの突起部についての質問が多いので写真で説明します

 まず復習なんですが・・・

 下の歯に全く当たらない位置と高さに設定するだけです
 できるだけ切歯乳頭付近で、下顎前歯に当たらない位置から
 できるだけ後下方に伸ばして7ミリ以上の長さになれば完璧です
 ただし7ミリ以下でもダメではありません。できるだけ長くでけっこうです
 
 バイトが深い人、後方運動距離の長い人の場合は長さも形態も制約されますが
 仕方ないので制約された中で形態を決めます
 守るべきは、絶対に下顎歯に当たらないことです

 難しく考えることはないです
 まず作ってみて、問題があれば口腔内で削除、添加すればいいですから・・・
 ただ、最後に舌に好かれるよう研磨はしっかりして下さい

 言い訳です ^^;
 下の写真はわかりやすくするために
 カラーリングしましたが、塗りムラなどで表面が荒れています
 この点は無視して下さい
 本当はしっかりと研磨してツルツルに仕上げています

では、写真でご確認下さい
 標準的な形態と考えて下さい
 ちなみに下の写真の突起部は7.5ミリです

 これでもわからなければTPCを作りますので、上下模型を送って下さい
 あるいは本院に見学におこし下さい。歓迎しますよ (^^)

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TCH TPC(舌姿勢補正器 Tongue Posture Corrector)

 TCHの治療をまとめようと思っていたら、うれしいことに劇的に改善した症例のアンケートが得られましたので報告します

 30代男性で予診票にあるように、右の下顎の痛みと左耳鳴りがひどくて頭痛、肩こり、腰痛もあり、多くの歯科医院や神経科にも通院されてきたそうで、10年以上病んでおられ糖尿病などの全身疾患も併発されています

  
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 重症のTCH患者さんによく見られるドクターショッピング状態で、たまたまネットで探して本院にたどり着いたようです。初めて対面した時には何でもいいからすぐに治してくれという感じでしたが、温厚で生真面目な患者さんと思いました

 初診において、TPCによる治療は全く聞いたことのない話のため、殆どの患者さんが混乱して理解が得られにくいので、まずは次回までに自己治療法を試してもらいます。そして舌の位置を気にした生活を通して良く考えてもらい、舌の大切さについて納得していただけた患者さんだけ着手しています。ただ、今回のような患者さんの場合は本人の理解も得られやすいのですぐに着手します

 治療の経過です

 8/6       初診  30分ほどの問診、TPC印象、次回までの自己対処法説明
 8/13     2回目  TPCセット&使用方法説明、前回以降の症状について問診
 9/5        3回目 右顎の痛みがなくなった。左に耳鳴りは多少良くなった
            問診して正しい嚥下について再度説明
 11/14 4回目 耳鳴りが治った。顎の痛みもない。左の頬に軽い違和感がある 
             アンケートを取った
             


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 3回の治療は合計すると約1時間半で殆どが問診と説明です。とにかく患者さんと話すことが良い結果に結びつくと思います。TPCは印象する時間とセットの時間で合計20分位で、いわゆる通常の歯科治療は何もしていません。TPCは咬合に関与させないので咬耗せず咬合調整はセット時だけで以後は殆ど必要ありません

 むし歯治療は未だ着手していないし咬合調整もまだしていないので、少なくとも数回は通院して頂く予定です。

 10年以上困っていた患者さんがこれだけの治療で治ってしまうとは、自分でも予想以上の結果です。悪い状態の患者さんの方が治る伸びしろが大きいし、必死で治そうと取り組むのでこんな結果が出やすいと思います。思い出してみるとこれほど劇的な結果は1年ぶりです

 ただ残念ながらEBM的には意味のない報告ですので多くの歯科医師に信じていただけるか心配です。ここまで劇的でない症例は日常茶飯事なんですが、歯科的にはあまりにも突飛な発想で咬合を軽視していると思われるためか?私の人徳のなさか?なかなかフォローワーが出現しないのが悩みです。咬合を軽視しているわけではなくて、逆に咬合を変えるリスクが怖くて手が出せないという考えから生まれた治療法で、パラファンクション改善に目処が付いてから必要なら咬合に着手しております

 起きている時はポストイット法など自己管理でかなりコントロールできますが、就寝時はお手上げで、バイトプレートで悪影響を減じる対応法しかなかったと思います。ですからTPCの一番の特徴は、コントロール不能で一番危険な時間帯である就寝時に有効なために、効果が出やすいことだと考えております。そして干渉なしに咬合できるために装着感が抜群なことも大きな特徴です

 私も未だ自院の患者さんの治療結果を通じて研究中ですので、ぜひTPCをお試し頂きまして、先生方の治療結果などを私にフィードバックしていただきたいです

以前の著効例 
TPC(舌姿勢補正器)でTCH治療8 患者アンケート5 (6ケース)

 

TPC(舌姿勢補正器 Tongue Posture Corrector)

 

いびき TPC(舌姿勢補正器 Tongue Posture Corrector)

 アンケート結果を6ケース追加し73ケースになりました

 最後の73ケース目はいびきが主訴の患者さんでした。60歳台男性で多少小太りなので、無呼吸(SAS)の傾向がある可能性もありますが、「口が渇かなくなって、いびきをしなくなったと家族が言っている」ということで、上手くいったと患者さん共々喜んでいます

 低位舌を修正して根本から治すTPCの方が近頃広告しているナステントよりも優れていると、我田引水&手前味噌ですが自己評価しております

 先週も60歳代女性がTPC装着1週間で「いびきが治った、口が渇かなくなった」と言ってくれました。詳しく分析していませんがいびきを気にしていた患者さんの少なくとも半数はいびきの改善&口渇の改善しています。他にも56番70歳代女性はシーパップを止めてからTPCに出会いましたが、夜中にビックリして起きることがなくなり、日中も眠くならなくなったと今日伺いました。

 いびきに対して有効な対処法がない現状では、TPCを試す価値があるのではないかと信じています

 もちろん、あいうべ体操などの舌のトレーニングなどの説明をして訓練をおすすめしています

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 ↓ 下の文字をクリックすると集計表が開きます 2016/11/2 73ケース

エクセルアンケート集計表

 表の見方はこちらをご覧ください