TPCの総作成数はたぶん150件を越えているはずですが、患者アンケートまで辿り着いたケースが109件になりました。アンケートはTPCセット後2ヶ月ほど経って効果がある程度確定してから取るようにしていますが、来院してもらわないとアンケートが取れませんので、半年以上後とか来院せずアンケートが取れない人も出てきます。ともかく、EBMに程遠い簡単なアンケートですが、3桁になればそれなりの意味があるのではと思い100件を目標にしてきたのでとても嬉しいです
最近は顎関節症、TCH、歯ぎしりよりも、いびき、ドライマウスが主訴の患者さんが多くなっています。つまり、つい噛んでしまう問題よりも口が開いてしまう問題の患者さんが多いです。ただし、低位舌に着目すると、本当は殆どの患者さんはどちらにも問題はありますが、ご本人が気づいていないだけと私は考えています
もしかして近郊の顎関節症の患者さんを治し尽くしてしまったのかな?
と思ったりしますが、まさか、そんなことはないはず
ぜひ顎関節症、TCH、歯ぎしりの患者さんにも来ていただきたいですね
さて、下のアンケートが2つ前のブログにアップした爆音いびきの患者さんです
2階で寝てて一階でもいびきが聞こえるという強者ですが、最下部の自由欄の記載を見ると経過は良いようです(自由欄に赤黒の全く同じ記載もありますが、患者さんのミスで赤の術後です)。この患者さんはつい噛んでしまって起きる症状は殆どないようです
今回の15件のアンケートのうちドライマウス、いびきなど就寝中に口が開く問題の患者さんが8名ですが、なんとすべての患者さんで効果が出ています
誇大評価?のそしりを受ける恐れが大ですが、これほどドライマウス、いびきに効果的な装置があるか?と自負しておりますので、ぜひ、多く歯科医に活用していだきたいと思っております
さて、TPCを使わなくなった原因を考察してみます
1 TPCが効果がなかった人
2 TPCで治ってしまって使わなくなった人
3 諸事情で通院しなくなり不明の人
4 その他
1はTPCを口内に入れることができないことが一番の原因のようです。TPCの装着感はマウスピースとしては特に優れていますが、それでも日中はいいけど夜セットして寝ることができない人が5-10%ほどいるようです。また、セットしたけど効果が出なかった(本当は少し出ているけど気づかないも含む)という人も10-20%ほどいると推測しています。対策はどちらも日中にセットしてTPCに慣れるように指導していましますが、それを実行しないと効果が出にくいです
2は歯がしみる、歯肉の腫れ&痛みなどで装着した人が多いとようです。これらの症状にはTPCが速攻的に効くケースが多いので、症状が取れると装着する必要が無くなったと勘違いするため使わなくなります。本当はTCH絡みなので継続して使っていただきたいのですが、喉元過ぎれば・・・ですので仕方ないですね。まあ再発すれば、すぐに使ってくれるはずです。
3、4は調べようがないですが、TPCが全く効かなくて本院を見限った人を含んでいると思います