ツカモトセミナーに参加しました

 先日、歯科衛生士と一緒にツカモトセミナーに参加しました。歯周内科で有名な生田コースから派生した位相差顕微鏡を中心に学ぶセミナーです

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 歯周内科のセミナーを受けたのはかなり前ですので、最新の情報にブラッシュアップできて良かったです。目玉はリアルタイムPCRという細菌のDNA量を量ることにより細菌数を調べる検査で、薬物選択を正確にできる検査法です

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 なを、本院におきましては歯周内科治療は保険にてはおこなわず自費専用メニューに含まれますので、長年、本当に歯周病でお困りで、今まで歯周病治療を受けても改善しない方にのみご選択いただきたいと思います。全ての方が改善するとはいえませんが、試す価値のある治療法と評価しております

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 現在、私は国際歯周内科学研究会の会員ではありませんが、この原則は重要だと思います。詳しくは以下のホームページをよくお読みになり、歯周内科について情報を得て下さい

 

薬で治す歯周病

リアルタイムPCR

 

河田歯科医院 自費専用メニュー

 

 

自費専用メニュー

以下の内容をトップページのメニューに 自費専用メニュー として追加しました

多くの最新の治療法は保険でできないので、患者様にとっては混合治療のわかりにくくて、不条理なハードルがあります。

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 保険で認められない治療法は多いので、自費治療を希望するケースも多いと思いますが、混合治療は禁止とするという保険診療の原則が存在します。この原則のために受けたい自費治療が受けにくくなる事が多いです。(混合治療の詳細につきましては、説明が難しいので検索されていろいろな情報をとっていただけたらと思います)

 一番の問題は自費専用メニューの治療を受けると、付随して行われる治療内容も全て保険診療では受けられなくて、全て自費治療になってしまいますので、治療費が跳ね上がります。ですので付随して行われる治療を最小限にする必要がりあり、他の受けたい治療は的回しにするなど手間もかかります。微妙な取り決めがあり患者様にご理解をいただくことはかなり難しいです。

 テレビでもこのような治療法はよく紹介されますが、混合治療についての説明がなされないので誤解が生じることが多いです。ご注意下さい

 ですので、このページを見られてから、ネットで治療法についてご自身で勉強され納得されてから、自費専用メニューを受けるようにしていただきます。正直、この説明を治療室で行う時間がありませんので、ご了承をお願いいたします。

 

河田歯科医院で提供できる自費専用メニュー

                                                      治療法をクリックすると検索画面が現れます

歯周内科治療  
歯周病は細菌類の感染症であるという認識の上に立ち、医学的にその治療法を考え、歯周病菌および真菌の除菌と歯周病病原性のない正常微生物叢の獲得を目的とし、機械的・外科的な治療法に先立ち、位相差顕微鏡やリアルタイムPCR検査での菌及び菌叢の検査の後に行う、抗菌剤および抗真菌剤を用いた内科的治療法をいう。と国際歯周内科学研究会では定義されています
60,000円前後(リアルタイムPCRを含みます)  治療期間は1~3ヶ月程度

スーパーエナメル
歯を全く削らずに極薄のセラミックを付け爪のように歯に貼り付けます
40,000~50,000円/本   貼り付ける材料により価格が価格が違います

ドックセメント
銅の殺菌力を応用し歯をなるべく削らず、ミネラルで虫歯を殺菌・石灰化し治療します
10,000円/本

カリソルブ、キッズソルブ
スエーデンで開発された薬物でむし歯を溶かす治療法です
10,000円/本

3Mix
むし歯の穴や根管の中の殺菌に使います
5,000円/本

上記のドックセメント、カリソルブ、キッズソルブ、3Mixの治療法を受けますと、プラスチックや金属などで治す治療も自費治療になりますのでご注意下さい。

唾液テスト
唾液を採取して分析します
1,000~10,000円   多くの種類があります

 

 

学校検診_お口ポカン、口呼吸、間違ったゴックン

 数年前から気になっていましたが、中学校の歯科検診していると、むし歯は激減し歯肉炎も多少改善してきているのに、口唇が乾燥して腫れ気味の生徒がすごく多い。こんな生徒はいつもお口ポカンで口呼吸していて、間違ったゴックン(嚥下)をしている可能性が高い。しかし、本人、両親、教師のいずれもがその事実に気づかず放置されているので、問題提示したいと思います。

口呼吸でおきやすい問題をビックリするものから並べると 
   (赤字はクリックするとリンク先へ飛びます)

 アデノイド顔貌  (お口ポカンの間延びした顔になってしまいます)

 自己免疫疾患  (リウマチ、IgA腎症など)

 いびき       (子供でさえも無呼吸症候群になります)

 アレルギー     (乾燥によりノド周囲の免疫系の機能低下)

 出っ歯       (前歯が出ているか、下顎が引っ込んでいる)

 口臭        (口臭の最大の原因は乾燥です)

 風邪          (鼻がつまり、よけいに口呼吸になる負のスパイラル) 

 むし歯、歯肉炎、歯石、口唇の荒れ&肥厚

他にもきりがないほどたくさんあります

 呼吸や嚥下が絡むので耳鼻咽喉科とダブる話だが、大きな問題起こす可能性があるのに、積極的に口呼吸を治そうという取り組みはなされていない。ぜひ、ご両親や教育機関にこの大問題を認識していただき、積極的に取り組むようにしていただきたいと思います。ただでさえ少子化が問題なのに、放置すればこんな多くの子供が成長した時に、無呼吸症候群だけに限っても莫大な社会的な損失が生じると思います。

 

まずは手軽に取り組みやすい対策は あいうべ体操  などの舌の体操です

 私の一工夫は
 最後の べ~ は舌を下に伸ばすのではなく、舌をまっすぐ前に突き出す ようにして下さい
 そうすると首の後がすごく刺激されますが、これが大切と思います

 もっとマニアックなら、お経を唱えるような低めの声で
 な~ら~に~ゆ~け~~~~
 がおすすめです
 お経のように「な」と「ら」を唱えると舌が口蓋に近づきますよね
 そして最後はやはり「け~」で思いっきり舌を前に突き出して
 後頚部が痛くなるまでしてください (^^)

 

口呼吸は赤ちゃんの時から始まることも多いようです

丁寧な正しい育児は手間がかかりますが
長期的にみれば、一番手間の掛からない育児になると思います

本院ではいよいよTPCを幼児のお口ポカンに応用開始しました
いい結果が出ると信じていますが、さて、どうなるか?