TPC(舌姿勢補正器)でTCH治療8 患者アンケート5 (6ケース)

 難症例とおぼしき患者様にはTPCをほぼ試していただいたので、この頃は症状が少し軽い症例へのセットが多くなっています。症状が軽いとTPCの効果も認知されにくくなり、TPCのご利益も感じにくいようです。

 そんな中ドクターショッピング何年という方が新規でいらっしゃいましたので、すぐにTPCを作ることにしました。そしてTPCをセットしたらすぐに「あっ!なんか楽!」と言いましたので、そんなにすぐ効くのか?こっちがビックリしました。次回来院時には「医者巡りから開放された」と言ってくださり、さらに「いろいろ症状が改善したけど、特にどこに行って検査&治療しても治らなかったひどい耳鳴りが殆ど治り、心安らかになってきた」とのこと。今は食事以外TPCをセットしているそうで、喋るのも慣れて問題ないそうです。TPC最高の結果ですが、こんな方がどんどん出てきたら歯医者冥利ですね。
 \(^o^)/  
今回のアンケートの最後6ケース目の方です。

 あと、2ケース目の方は20年以上通院してくださっている患者様ですが、左右下顎6番が子供の時に喪失しておりバイトが不安定なケースでして、TCHをコントロールしながら何とかPの進行を遅らせてきました。今回TPCをセットしましたら、肩こりが減ったし、よく眠れるようになったということで喜んでいただけました。肩こりが減ったということは、TCHが改善したとみていいので、Pの進行にも良い影響が出ると思います。

 いろんな患者様の経過を聞いていると、肩こり、睡眠、口の渇きなどの改善は多くの患者様が自覚しやすいもののようで、この辺りをアピールするのがコツかな?と感じています。

 あと、まあ良い歯並びだけど少し過蓋咬合の中学生で、残念ながら7番がクロスバイトになっているよくあるケースに、咬合斜面板の代わりにTPCをセットして、クロスバイトが治らないか?経過観察中です。


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 上の写真は年季の入った拡大床装置で拡大は殆どに終わっていて、あとは下顎を近心に移動させようと斜面板として改造しています。ただ床装置は舌に対してはマイナス要素が多いので、途中から斜面番部の口蓋側側を削って凹み(緑色に着色した部)を作りTPCもどきにしてみました。多少なりとも舌の位置が良くならないかなーと実験中です。本当はT4Kなどを入れた方がいいのですが、床装置に慣れてしまった子は今までと違う装置であるT4Kに違和感を感じ嫌うことが多いし、保護者が追加料金の負担を受け入れてくれないことも多くて、苦肉の策でもあります ^^;

 

 

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7 Responses to “TPC(舌姿勢補正器)でTCH治療8 患者アンケート5 (6ケース)”

  1. 鳥取市 吉田です。 on

    河田先生、こんにちは、鳥取の吉田です。

    クロスバイトの中学生さんですが、当院でも、小学生に安静空隙を付与しただけで、一年後、上顎前歯の一歯の機能性反対咬合が解消しました。
    ついでに、舌前突嚥下も改善できた症例があります。

    歯牙接触が、歯列に対して垂直方向の加圧をしていると考えると合点がいきます。

    そうすると、クロスバイトの部位が咀嚼部位でないと良いですね。
    咀嚼していると、やっぱり加圧されて、第二大臼歯が起き上がれないように思います。

    TPCで改善されると良いですね。

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  2. 河田眞樹 on

    吉田先生ありがとうございます。
    安静空隙を維持できるようになるということは、
    少なくとも歯が当たりにくくなくなりますので、下顎が自由に動きやすくなり、筋肉位に近づくでしょうね。
    また、歯牙を押し付ける力が減り、歯牙本来の位置をどりやくなるでしょうね。
    ただ、咀嚼側(噛み癖)もかなり関係します。
    言い出すとキリがないけど寝相もね。

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    • 鳥取市 吉田です。 on

      噛み癖を認識して頂くと面白いですね。

      損傷部位が移動します。

      体癖もですが、笑顔を含む表情筋の無駄な緊張もあると思います。

      上口唇を引き揚げて、口輪筋を絞ると、二級が見えませんか?

      舌も押していますね下顎骨までも。

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    • 鳥取市 吉田です。 on

      ごっちゃになっていました。

      舌が下顎骨を常に押していて、三級の原因になっているかもと言うと事です。

      オトガイ筋も緊張させたく無いですね。

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  3. 河田眞樹 on

    低位舌で舌が大きめの人は特に下顎前突になりやすいと聞いております
    オトガイ筋の緊張の人は逆に下顎が後退してバイトが深いですね

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    • 鳥取市 吉田です。 on

      安静空隙のある患者さんは、伺うと案外教えてくださいます。

      三級下顎前突の患者さんは結構、口唇離開していますので、擬似安静空隙状態です。そんな時、その患者さんに、「舌で下の前歯を押していませんか?」と伺った結果です。

      舌が大きくだけじゃ無くて、前方に加圧し、口唇のサポートを失った結果、下顎体の過成長を引き起こし、下顎前突となったと考えました。
      遺伝性に見えるのは。保護者の表情を真似たと考えると良いのかなと言う感じです。

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