HAインプラントの研修に広島で参加しました

11月下旬に広島で開催されたHAインプラントの研修に行ってきました

講師は林揚春先生、武田孝之先生でした。内容はインプラント治療のノウハウと患者中心の治療を行うためにどうすればいいかでしたが、両先生ともすでに、いかに噛めるようにするかの時代ではなくて、噛めることを通じていかに患者さんに健康になっていただくかをめざす時代なので、全身的な視点で医院全体で取り組もうであると説いていました。。そのためか
歯科技工士や歯科衛生士の参加者も多かったようでした。

 2010kensyu1

 インプラントのノウハウではCTの利用は基本条件であるという前提で講義がなされていて、そんな時代になってしまったのだなと改めて思いました。事実、インプラントオペ中に術前CTデータでシュミレーションしたイメージと実際がほとんど一致していると私も感じているので、CTが必須というのもわかる気がします。もちろんすべてが一致するのではありませんので、CTデータを盲信してはいけないですが。

 そのお陰でインプラントオペ中の確認レントゲン撮影の頻度がかなり減りましたし、術中の私のストレスもかなり減りました。私だけでなく歯科用CTを導入したほとんどの先生が満足されているみたいですので、今後はますます歯科用CTの普及は進み、実勢価格が1000万円を切ったらすごいことになりそうです。

 

BON JOVI の新曲です What Do You Got?

歯科インプラントQ&A(8)

Q 
インプラントにかぶせる冠はしっかりと合着しないの?

A
河田歯科医院で主に使用しているインプラントは、インプラント体(骨の中に植え込むもの)にアバットメント(土台)をネジ止めしてでかさ上げします。ネジ止めすることによりいろんな対応ができる利点がありますが、ネジが緩む危険もありますので、冠をしっかりと合着することができません。そのために仮につけておくことになります。弱い接着剤を使ったり、ネジで固定したりいろいろな対応法があります。


Q 
インプラントのネジが緩むことはあるの?

A

前の質問と関連しますが、インプラント体(骨の中に植え込むもの)にアバットメント(土台)をネジ止めするときに、専用の締め付け器を使います。メーカーによって違いますが、河田歯科医院で使っているHAインプラントでは30ニュートンの力で締め付けるように規格化されています。

規格を守れば緩まないことになっていますが、実際は緩むこともあるようです。ですので、冠を合着するすることはしません。

もしもインプラントが動いてきたと感じましたら、すぐにご来院ください

インプラントの周りの骨が無くなって動くようになったか、ネジが緩んでアバットメントが動くようになったかどちらかです。ネジならば締め直せばすぐに治ります。でも、そのままでいると、力がネジに集中してネジが折れてしまうことがあります。もしも折れると非常に厄介なことになりますので、ご注意ください。

 



 

歯科インプラントQ&A(4)

Q 
私は上の奥歯にインプラントを植えたいのですが、骨が少ない場合はインプラントができないと聞きました。本当でしょうか?

A
上の奥歯の場合は上顎洞という骨の空洞が問題になります。蓄膿症(副鼻腔炎)の時に膿が溜まる場所ですが、最近ではオプションの処置をしてしっかり対策すれば殆ど対応できるようになりました。サイナスリフト法やソケットリフトといわれる処置です。河田歯科医院ではHAインプラントと相性が良いので手術が簡単に済ませられる、患者様の身体的負担が少ないソケットリフト法を採用しております。ただし、
高度なインプラント治療にはCT撮影は必須ですが、おかげで上顎ではインプラントができないケースは激減しました。

 

Q 
インプラント手術って骨に穴を開けて埋め込むのですね。考えるだけで痛そうですが、どれくらい痛いのでしょうか?
A
インプラント手術は骨に穴を開けますので、すごく痛いイメージが私にもありましたが、実際のところ骨は意外と痛みを感じないものです。もちろん痛みに対する感受性は個人差があるので、ばらつきはありますけど、骨よりもむしろ歯肉を剥がす面積の方が痛みや腫れに関係します。ですから、最近は歯肉を剥離しない手術法が注目されるようになりました。すべてのケースで可能というわけではないですが、CTの3D画像を利用して以前よりは安全に適応することができるようになりました。もちろん河田歯科医院で採用しているHAインプラントはこの歯肉を剥離しない手術法、フラップレス手術法にも適したインプラントで手術時間の短縮、術後の痛みや腫れの軽減が望めます。